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 2024年6月30日(日)第3回例会作品 ~第19回中国映画を観る会~

 

『シスター 夏のわかれ道』

二人の女性作家がタッグを組んで、中国の「今」を鋭く描く傑作の誕生!

 

© 2021 Shanghai Lian Ray Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved

 

<物語>

看護師として働くアン・ランは、医者になるために北京の大学院進学を目指していた。ある日、疎遠だった両親を交通事故で失い、見知らぬ6歳の弟・ズーハンが突然現れる。望まれなかった娘として、早くから親元を離れて自立してきたアン・ラン。一方で待望の長男として愛情を受けて育ったズーハン。

姉であることを理由に親戚から養育を押し付けられるが、アン・ランは弟を養子に出すと宣言する。養子先が見つかるまで仕方なく面倒をみることになり、両親の死すら理解できずワガママばかりの弟に振り回される毎日。しかし、幼い弟を思いやる気持ちが少しずつ芽生え、アン・ランの固い決意が揺らぎ始める…。葛藤しながらも踏み出した未来への一歩とは。


<解説>

 人生に悩みながらも成長する主人公アン・ランの姿と、揺れながらも深まって行く姉弟の絆に胸打たれる感動作。

公開直後からSNSでは感動と共感の熱い声が爆発的に拡大し、「#SISTERをどう評価するか」、「#個人の価値は家族の価値より大切なのか?」アン・ランの選択は瞬く間に中国全土を巻き込んだ論争となり、2021年、名だたるハリウッド大作を抑えて興行収入でトップとなった。

アン・ランを演じるチャン・ツィフォンは、国内をはじめアジアの映画賞で主演女優賞を受賞、作品も数多くのノミネーションを受け、弟役のダレン・キムは映画初出演にして、観客が号泣するほどの名演を見せる。

監督のイン・ルオシンと脚本のヨウ・シャオインは、中国社会の背景にある一人っ子政策と家父長制の影に真正面から切り込んだと高く評価され、「自分の人生は自分で選ぼう」と静かで熱いメッセージは、中国のみならず世界中で迷いながらも現代を生きる人々に勇気を与え続けている。

 

監督:イン・ルオシン

脚本:ヨウ・シャオイン

出演:チャン・ツィフォン、シャオ・ヤン、ユエンユエン、ダレン・キム他

 

【一人っ子政策と家父長制】

映画の中のアン・ランは一人っ子政策と家父長制に人生を翻弄されます。一人っ子政策とは、中国でとられていた、夫婦一組に子どもを一人までという制限政策。増えすぎた人口を抑制するために、1979年に導入された。一人っ子の家庭は報奨金が与えられるなど優遇されたが、違反家庭には罰金が科せられた。

この政策によって人口の増加は抑えられたが、少子高齢化が進み、働き手の減少や社会保障費の増加などさまざまな問題が生じたと言われています。

家父長制とは、主に男性が支配的で特権的な地位を占める社会システムのことです。

 


▼『シスター 夏のわかれ道』上映詳細▼

 

場所:福岡市総合図書館映像ホール「シネラ」

1回目 11:00~/2回目 14:00~

上映時間(127分)

料金:一般当日1,500円・前売り1,300円/シニア当日券のみ1,200円/中高生 当日券のみ800円

チケットぴあ(P468-328)/ローソンチケット(L-84602)

℡:092-781-2817

mail:fukuokaeisa@gmail.com (返信に2-3日お時間をいただく場合がございます。ご了承ください。)